ハザマでシジマな瞑想所

ハザマシジマの思索場所。ゲーム等趣味、自己啓発、その他精神的な事柄がメインです。

【思い出話】13年前、ネット上で静かな逝去を見た

こんばんは、ハザマシジマです。

 

今回は、2006年夏にあった、個人的な思い出話について書いてゆきます。

私がハザマを名乗り始める前、オンラインゲーム上にいた頃のことでした。

 

題名の通り、人の死にも触れているので、念のためご注意ください。

 

 

 

 思い出話の舞台:デジモンサークル

まずは、今回の話の舞台となる「デジモンサークル」というオンラインゲームについて、軽く書いておきます。

そこでは、主にはデジモンの育成、デジモンが住むマイルームの編集、日記の投稿、他プレイヤーとの交流ができました。

日時を決めて、特定のユーザーのマイルームに集まって、集合写真を撮ったりもしていました。

「一つの日記につけられるコメントは20個まで」などのような、コミュニケーションを取るには少し狭い環境でしたが、デジモンという「同じ趣味を共有できる場」として、とても楽しかったです。

 

ユーザー層としては、一番多かったように見受けられたのが小中学生で、高校生や20代以上も時々いるような感じでした。

 

 

 

友達との交流の日々の中、目についたある友人の投稿

そのデジモンサークル上で、複数のユーザーと、日記やコメントを通じて交流していました。

デジモン育成についての情報を得たり、マイルームで面白い写真を撮ったり、コメントで語り合ったり。更に、友達経由で新たな友達を作れたり。

 

私のネット上の友人の中には、アクセス数とページを訪れたユーザーが見えることを活用して、記念日記を書いていたり、キリ番(〇0000番、ゾロ目等)を踏んだユーザーにプレゼントをしていた人もいました。

 

そんな友人達のお陰で、更に初めてネットで他者との交流ができる機会を持てたことで、少しわくわくしながら日々を過ごしていました。

 

私の活動としては、デジモンを育てて強くしたのと並行して、日記機能を利用して、デジモンの二次創作文を書いたりもしていました。

 

そうして友達と日々を過ごしていくうちに、私の友達の内の一人が、7月頃にこのような旨の日記を投稿していました。

「難病の為、余命があと数ヶ月である」と。

 

彼女は当時17歳でした。交友範囲も広く、オンライン上で彼氏もいた人でした。

 

その衝撃は彼女の多くの友達へと駆け巡り、

日記へのコメントは、日記1件につけられる最大量の20個分が、すぐに埋まりました。

私も、比較的彼女とは交流が浅めでしたが、この日記に驚いていました。

 

その友人はその後どう過ごしたか

彼女は、余命数ヶ月にも関わらず、文面上では元気な様子を見せていました。

とある日の日記には、「銃を向けられても正気でいられる」と綴ったのちに、「それはある意味狂気だろう」と自分で突っ込みを入れていたり。

また別の日の日記には、「外で干していた下着が飛んで遠くへ落ちてしまった」と日常について書いていたり。

 

周囲の彼女の友人は、彼女へのメッセージを書いていたり。

 

一方当時の私は、交流が薄かったこともあって、そもそも私が言及していい問題なのか量りかね、文字にするだけの感情もあまり湧かなかったので、この件に関しては周囲の反応を静かに眺めるのみ。

私は、他の友人との交流や小説書き、更にはオンラインゲーム外での日常生活を、そのまま続けていました。

 

そうして過ごすうちに…件の友人が、夏の終わりか秋の初めに、長期にわたって日記の投稿が無くなりました。

 

そして、彼女の弟さんが、自身のアカウントを使い、彼女の死を知らせる日記を投稿しました。

 

訃報と、周囲の反応

その知らせに、多くの人が悲しんでいました。

彼女の彼氏も、「一生忘れない」か何か、彼女について日記を残していました。

 

彼女の友人の内一人が、「自分の悲しみを家族に話したところ、理解が得られなかった」と、家族のオンライン上での人付き合いに関しての無理解が見えたのも、覚えていました。

 

13年経って思い出してみて

最近何故か思い出したので、こうして書き綴っております。

若くして逝去した彼女の名前、彼女を知ったきっかけとなっただいぶ仲の良かった友人の名前、逝去した彼女と仲睦まじかった彼氏の名前は思い出せても、

彼女の訃報を書いた弟さんの名前も、彼女の死と家族の無理解で二重に悲しんだ方の名前も、もう思い出せません。記憶がだいぶ朧げです。

 

デジモンサークルも閉鎖されて久しく、こちらの手元にはログも残っておらず、今となっては私の頭の微かな記憶に残るのみです。

 

 

 

大分記憶が曖昧で、かつ仄暗い面を含む話でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。