ハザマでシジマな瞑想所

ハザマシジマの思索場所。ゲーム等趣味、自己啓発、その他精神的な事柄がメインです。

Buzzoの精神状態についての考察 その1

こんばんは、ハザマシジマです。

 

今回はLISAの登場キャラクターの一人、Buzzoについて様々な考察をしていきたいと思います。なお、彼についての考察記事は全部で5本になる予定です。非常に長いので最終記事にはまとめもつける予定です。

LISA the PainfulおよびLISA the Joyfulのネタバレ満載につきご注意ください。

 

考察について気になる点や誤訳があればご指摘いただければ幸いです。

 

今回の記事(その1)では、Buzzoの表情についての考察および雑多で軽めな考察を多数取り上げます。

 

 

Buzzoの表情について

Buzzoは笑顔のときと真顔のときがありますが、彼の表情と出来事をまとめながら考えていきたいと思います。まずは出来事と彼の表情を時系列順に並べます。(彼の表情が見えない彼がらみの出来事は省略)


(・廃工場内でBradにJoyを渡す。Buzzo笑顔。)
・Rickを殴った道の先でBuzzo出現。笑顔。仲間を殺すか腕を切り落とすかの選択を迫る。Buzzoに戦闘を挑んだときは真顔。
・Wally'sの先でBuzzoはBuddyを捕獲。Buzzo笑顔で登場。BradにJoyを飲ませるためにBuddyを仲間に殴打させる。殴打後もBuzzoの笑顔は変わらず。
EWCの先でBuzzo笑顔で登場。Buddyを片手で持ち、Buddyの乳首を切るかBradの仲間を死なせるか迫る。Buddyの乳首を切り落とした瞬間の笑顔はいつもより歯の露出が多い。Buzzoに戦闘を挑んだ時は真顔。
・エリア3直前でBuzzo真顔で登場。彼はBuddyに逃げられる。Buddyについて「印象深い」と発言。Bradに腕かアイテムかの選択を迫る。Buzzoに腕を切り落とさせる場合、Bradの腕を切り落とす直前に笑顔になる。
・Joyful初め、BuzzoがBuddyの小屋に真顔で出現。Buddyに忠告した後Bradを連れていく。
・夢の中、少年Buzzo(笑顔ではない)がLisaに近づくと、彼女の姿がBuddyに変化。起きた後も笑顔ではない。
・真っ黒の空の幻覚ではBuzzoはずっと真顔
※このときLisaに”You want that little bitch?(あの小娘が欲しいの?)”とBuzzoがBuddyに意識を向けていることを指摘される
・Sweetheart戦中(または戦後)真顔のBuzzoがやってきて「Yadoがワクチンを持っている」と言いSweetheartを足止め
・Yado墜落後、真顔満身創痍でBuzzo登場。膝をつき倒れるときも真顔。
・一通り話し終えてLisaの名前を出し笑い声を上げた直後倒れる。この時点では真顔。
・赤い肉で画面が覆われた直後、Buzzoの変形が始まる。この時の彼は笑顔。
・Buzzoさらに変形。この時も笑顔。

 

 一連の出来事を追っていくと、Buzzoが笑顔になっているときは大抵(Lisaの指示に従って?)誰かを苦しめようとしているときかLisaしか意識していないとき、彼が真顔になっているときは大抵Buddyを役立つ道具としてではなく一人の人間として?意識しているときであると考えられます(例外はいくつかありますが)。
 また、彼がフィールド上で真顔になるのはBuddyを印象的であると言ったあたりからなので、そのときから生きているBuddyに意識を向けたことで彼は過去ばかりに意識を向けることはなくなったととらえ、フィールド上で彼の笑顔が見られるのは過去にしか意識が向いていないとき、真顔が見られるのは意識が過去ばかりに向いているものではなくなったときであるとすることもできます。

 

 

雑多考察詰め

 JoyfulのLisaが沢山出てくる幻覚にてBradの周りにJoyがありますが、このJoyの意味は?JoyをBradに飲ませてしまったことからくる罪悪感?あるいは人体の切断は罪悪感や恐怖などに苛まれて素面ではできないところをJoyを飲んでハッピーになってまで行っている?それともJoyを多量に飲んででも命令を遂行しろとのLisaのお達し?それともこの幻覚を見ているBuzzoの近くにJoyが落ちておりそれが反映されただけ?

 

 Joyful終盤でのBuzzoの語りの最初の方では

”Brad was a good person. What happened to you wasn’t his fault. It’s hers.(ブラッドは良い人だった。君の身に起こったことは彼のせいじゃない。原因は彼女だよ。)”

と言っていますが、最後の方になると

”The Joy…Me…I drove Brad insane. It was my fault… Not his.(ジョイは…私と…いや、私がブラッドを狂気へ堕としてしまった。悪いのは彼じゃなくて…私だよ。)”

と自分が悪かったと言っていることについてはLisaの狂気を認めつつも自らの罪を認めていると捉えています。それとも切断行為の由来がLisaであったことを言いたかっただけ?

 

 また、Lisaに宛てたと思われる手紙では

   ”I’ll always love you.”

と書いたのにBuddyを前にした語りでLisaについての発言では

   ”I loved her.”

となっている点が引っかかります。単なる過去形の文だとBuddyを前にした語りの時点でLisaを愛していないともとれます。しかしBradがBuddyに向けて”But… I loved you.”と言っていたこともあるので、過去形lovedの捉え方としては、狂気や執着などに変化してしまった思いも元々は愛だったことを示していたのではないかと考えています。英文理解には自信がないのでここは怪しいですが。

 

 さらに、彼の語りが一段落したところでの発言

” Liss… Aa. I did it.(中略)I’m a good boy.(リ  … サ 。やったよ。僕はいい子だよ。)”

について。彼がこのように発言したのはもしかするとBuddyを助けたことを生身のLisaを助けたことと錯覚していたためだろうかとも閃いています。至らないなりにもやったよ、という意味かもしれませんが。

 “I’m a good boy.”について注目します。これはPainfulおよびJoyful本編のBuzzoは勿論、JoyfulのLisaエピローグのBuzzoと比べても幼い発言です。これについては生前のLisaにはこのような態度で甘えていた記憶の現れか、Joyの作用でLisaの記憶想起とは全く別に幼児退行が併発した可能性を考えています。私としてはこの2つならどちらかと言えば後者の可能性が高い気がしています。

 この発言はLisaエピローグBuzzoと比較しても幼いこと、Joyful中のBuzzoの幻覚から確認できるLisaの態度としては要求してばかりで愛しているらしき描写は見受けられないことからBuzzoは彼女の愛よりも彼女からの強要の方が心に強くあると予想されるからです。

 

 Pain endingにてDustinの顔が剥がれましたが、彼の顔を剥がれる前にBuzzoが「Dustinの皮を剥ぐかBrad(か誰か)の皮を剥ぐか」とPainfulのBradにしていたようにDustinに選択させていたら面白いと突然思いつきました。ただの妄想です。

 

 Buzzoが行動を共にしている仮面の仲間たちについては、Joy研究所の関係者のうち研究所を去った方のメンバーではないかと思っています。

 彼らが死んだときはミュータントにならずに普通に死体として存在している(少なくともミュータントになった者はゲーム中で確認できない)のでJoyを服用しておらずJoyの作用について理解しているであろうことと、研究所にピンクの仮面が落ちていたことから想像しました。もちろん仲間はJoy研究関係者ではなくBuzzoが何らかの方法で調達した仲間という可能性もありますし、Joyを飲んだ仲間にワクチンを飲ませてミュータント化を防いだ可能性も否定はできません。

 

※Joy服用者のミュータント化条件について(Joy服用者が変形を起こさないとしたらどのような場合かの考察)

 私としては、ミュータントとなったBuzzoには腕が1本しかなく左腕のちぎれた部分が確認でき、Bradの場合は腕の残り具合を反映しないためか腕の見えない姿となるので、Joy服用者がミュータントとなるときには残った体の部位の膨張および変形はあっても失った体の部位の再生はないと考えています。

 そこから発展させて、Joy服用者がミュータントとなるにあたって必要な条件は、致命傷を負ってから変形が始まるまで特定の部位や血液量などを保持していることであると捉えています。

 この考えに則れば、全身に矢を受けて血まみれ(これに関してはBradの体からの出血ではなく返り血の可能性もあり)のBradがミュータントとなったことから、特に体を切り離されたわけでもなく血を流して倒れているだけのBuzzoの仲間たちがJoyを飲んでいたならばBradと同様に変形を起こしたはずです。仮面で見えない部分で頭の破壊などがあるかもしれませんが、何人も死んでいれば流石に頭が保持された状態の死体が1人はいるはずです。

 ロシアンルーレットや仲間の誘拐など、Joy中毒者を含む仲間が死ぬ危険のあるイベントがありますが、そこで仲間が死んでもミュータントが出ないことについて考えます。単にシステム上の問題と言えばそれまでですが。ここでJoy中毒者の仲間が殺される可能性があるのは、エリア2突入以降に発生しうる仲間死亡の可能性のあるイベントです。エリア1で仲間にできるキャラクターにはゲーム上で確認できるJoy中毒者はいません。加入時点でJoy中毒者ではない仲間にJoyを3個飲ませても禁断症状は現れなかったので、加入後のJoy服用は考慮に入れないこととします。銃殺の場合(プリティーボーイズによる誘拐、ロシアンルーレットで敗北、Buddyを確保したBuzzo一味による仲間三人の殺害)は、どの場合においても頭を至近距離あるいは無数の弾丸で打ち抜かれたことによってミュータント化に必要な脳が一部失われてミュータント化が防がれ、銃殺ではない場合(ゲイル・モータークラブによる誘拐、ランドー軍を前にしての元仲間達との闘い)は単純に全身を肉片にされたことによりミュータント化は進まなかったと考えられます。

 

 Buzzoの仲間がDice Mahoneの領地とBig Lincolnのすぐそばで死んでいるのが確認できますが、Buzzoおよび仲間たちの目的とは?ウォーロードの座を降りさせてBuddyとの争いを回避するための交渉にやって来たところで殺された?しかしいつの死体かもわからないのでよく分からないところです。

 

 BuzzoはLisaのことを愛していますが、そもそも彼がLisaを愛しているのは何故なのでしょうか。彼がLisaに恋した直後のエピソードがないのでこれについては考察しようがありませんが…考えうる可能性としては、Lisaを救う決意を抱いたから?Lisaの置かれた状況などから恋に落ちた当時(あるいはそれより前)の自分かそれ以外の親しい誰かに彼女を重ねたから?Lisaの心理掌握術か魅力か何かに魅入られたから?

2019/9/11追記:一つ予想が立ちました。恐らく、同じ価値観を持つ貴重な相手として意気投合したのが二人の仲の始まりだったのでは。

Buzzoの精神状態考察その7 何故彼女と仲良くなった?:その6を踏まえ推測 - ハザマでシジマな瞑想所

 

 Lisa both loved and used Bernard.(LISAのWikiaより引用)とありますが、もしかするとLisaの愛とはBuzzoに快をもたらすものではなく、Martyの態度から学習した束縛そのものなのではないかとも思っています。その場合はBuzzoにとってはLisaを愛し愛されることは恐怖の連続です。彼がLisaといて心安らぐ瞬間はどれほどあったのでしょうか。

 

 JoyfulラストのBernyには自傷行為が見られましたが、ミュータントとなる前は自分自身の体を傷つけたことはあるのでしょうか。傷ついた彼の姿は本編中ではSweetheartにやられてボロボロの姿しか確認できません。その他の彼には傷が見当たりません。彼のセリフに”When she died… I had to blame anyone but myself.(彼女が死んだときには…自分以外の誰かを責めずにはいられなかった。)”とあるので自身を傷つける発想自体彼には難しそうです。あるいは発想それ自体はしていても誰かを苦しめるのに忙しくてできなかったのかもしれません。しかしもし彼が自身の肌を傷まみれにして「これで他の誰の元にも行けないよ、この体は君だけのものだ」とかLisaにアピールすることがあれば彼女はどんな反応をするのでしょうか。ここだけはほんのり気になります。

 

 Joyful終盤でSweetheartと戦っているとターン経過あるいは一旦彼女?を倒してしまったあとでBuzzoがたった一人で割り込んできますが、この場面はPainfulでエリア3への通り道を塞いでいたRando軍を強行突破する際に仲間の内から死人を出していることとは対照的に見えます。Painful時点では仲間から死人を出してでも目的を達成しようとしていたはずの彼ですが、Joyful時点で仲間が残っていることは確認できるのにSweetheartに立ち向かうときには彼が一人で来たことの意味とは?恐らく精神状態が変わったが故のことだとは思いますが、どのように変わったのかまでは正確には分かりません。私の予想としては、SweetheartをBuddy一人で撃破してもわざわざ割り込んでくることと合わせて彼はSweetheartに殺されたかったのかもしれないとみています。BuddyをSweetheartから守るだけでなく今後とも守ろうとするならば、仲間を囮にしながら傷を負わないように戦うでもいいはずです。ここからはメタ的になりますが、SweetheartをBuddy1人では完全に倒せない敵とするならば状態異常(主に毒と炎上)に抵抗を持たせればいいのにと思います。同じ?ボスキャラでもBig Lincolnに毒が効いた覚えはないのに。

 

 Joy maskについて。仮面の口部分は笑顔のときのBuzzoの口元と似ていることから、この仮面はBuzzoの顔の皮を剥いだ場合の顔を想定してデザインされたとも考えられそうです。さすがにこれは飛躍しすぎか?ただ単にこの仮面を創るときの手元の資料としてBuzzoの顔しかなかっただけかもしれません。それとそもそもこの仮面は誰が作ったかも定かではありません。

 

 仮面についてもう一つ。仮面を誰かに装着させる際はまず顔の皮を剥いだうえで傷が塞がらないうちに仮面を密着させて傷の回復と共に仮面を癒着させて外れないようにする、といった設定があっても面白いです。Wallyみたいに。しかしこの仮面をBradにつけるときには彼の顔の皮を剥いではいないはずなのでこの可能性は非常に怪しいですが。

 

 Buzzoの幻覚としてよく出てきたLisaですが、彼女については彼の心の防衛機能の一つとして作用しているか、あるいはただ単にトラウマ由来の幻覚であるかだと思っています。

 

 Painfulのエリア3到着直前にBuzzoは” She's impressive I'll give her that…”(彼女は印象深い少女だ、それは認めよう…)と発言していることから、Buddyを印象深いと思うことができる程度に人を(彼女限定かもしれませんが)意識できることができるようになったと考えられます。そこからもう少しだけ発展させて、Lisaとは全く関係ない人物であり、この時点で生きている彼女に意識を向けられたことで、彼の意識は完全に過去だけに向かうものではなくなったとみることができます。

 

 BradもBuzzoもBuddyにLisaを重ねてみていますが、LisaとBuddyはあくまで死亡直前の頃のLisaとPainfulにて行方不明になり始めたあたりのBuddyの体格と髪の色と長さと肌の色が似ているだけであって2人の思考回路は全然違うはずなのに不思議です。しかしFLASH後の世界で髪の色と長さと肌の色がおおよそ一致している少女がいるだけでもレアですが。もしかしたら、ミュータント化直前まで過去に囚われてばかりだったBradと過去に囚われてばかりではなかったBuzzoの違いとして、BuzzoはBradとは異なりBuddyにLisaを重ねてはいるものの、一旦2人を重ねた後で彼女たちの違いを認識できたことがあるのではないかとひらめきました。BuzzoはBuddyが彼の元から逃げ出した辺りから彼女を印象深い存在として認識しています。この様子から、家で苦しんでいるにも関わらず家から逃げ出そうとせず自らの体を切るように言ったLisaと、Buzzoの元から逃げ出すことを選んだBuddyは異なると認識して、Buddyを印象深い存在とし彼の意識が過去ばかりに向くものではなくなったとも考えられます。

 

 

今回はここまでです!その2へ続きます!

正直なところをいうと、他の方のLISA考察もいろいろと見たいです。欲を言えば英語のLISAに沿った考察。

閲覧ありがとうございました!