Brad精神考察 Dusty黒歴史扱い説-Joyful幻覚を元に推測
こんばんは、ハザマシジマです。
今回は、Joyful終盤の幻覚を精神の情報として信頼を置いた上で考察を進めました。
LISA the Painful, Joyfulのネタバレにご注意ください。
初めに:黒歴史という言葉について
ネットスラングとしての黒歴史は「無くしてしまいたい歴史」を指す言葉です。
ライトな用法だと、個人の恥ずかしい痛々しい歴史(厨二病、進学など転機直後デビュー等)に使われることもあります。
が、本記事ではそれより重く「本気で無くしてしまいたい過去、語るのも恐ろしいトラウマ」くらいの重みで使っております。
広く使われるネットスラングよりも、やや本来の黒歴史の語意の方に雰囲気が寄るかも?
Dusty黒歴史扱いされている説
ここからは、LISA the Joyful終盤の幻覚が「YadoによるBradの真似」か「AustinさんによるBradの設定に関する公式回答」であり、Bradの精神の現れとして信頼できそうであるとした上で書いてゆきます。
幻覚中の3番目のBradの言及内容に注目します。
What? A boy named Dusty? Who told you that? What did I tell you about asking questions? You idiot. Don’t you dare go near your uncles again you hear me? I have no son, never did.
え? ダスティって名前の男の子? 誰がそんなことを教えたんだ? 質問についてはなんて約束だったか忘れたのか?馬鹿だな。 叔父達にまたその話題を言ったら、只じゃおかないからな? 息子なんて、一度たりとも持った覚えはない。
と、Dustyについての思いを何一つ言わない上に、刺々しい口調が見受けられます。
単に忘れているだけなら、「知らない」「覚えていない」で良いものですが、そうはいきませんでした。
更に、"A boy named Dusty?"と、まるでBuddyがDustyについて訊いたかのような言い方です。しかし、"Are you telling me that he is my son?"(彼が俺の息子だって?)のような、Buddyが「DustyはBradの息子である」とした話し方を受けたような節は見当たりません。
すると、Buddyが「DustyがBradの息子なのか?」など一言も訊ねていないのに、Bradが勝手に「息子を持った覚えは一度もない」と先回りして否定している可能性も見えますね。
よって、ここから「BradはDustyを覚えており、更に意図的になかったことにするほど忌々しい記憶である」という可能性も見えてきます。
Painful本編で一瞬見える幻覚からも裏付けが
Dustyは忌々しい記憶扱いである可能性は、Painful終盤での雪山内で一回だけ見られるDustyの幻覚からも裏付けられます。
このDusty幻覚は、エリア1からの道中ない洞窟で見られる、首を吊ったLisaの幻覚と同じ性質を持っています。エリアに初めて入った状態でのみ見られ、2回目以降の突入では見えません。
これらの記憶に関しては、「トラウマ 記憶 凍結」で検索して出てくるような、「普段は思い出せないようにしているトラウマだが、ふとした瞬間に思い出してしまう」というようなことがBradに起きているのではと推測しています。
すると、「DustyのことはLisa同様にトラウマ扱いされているのでは」とPainful本編の幻覚からも推測することができます。
LisaとDustyとの記憶の扱いの違い:Bradの成長の現れ?
Bradの幻覚の内容からは遠ざかりますが、もう一考察。
先程の推測にて「Lisaの首吊り姿」と「顔を切られたDusty」がBradの中で同類の扱いとなっているとしましたが、ここでBradの中でのLisaとDustyの記憶の違いを見ていきたいと思います。
Painful本編から確認できる、Bradが覚えているであろうLisaの記憶を挙げます。
・首を吊った姿、一見して他に目立った外傷は見当たらず(エリア1の先の洞窟内)
彼女を調べると、「何故私を憎む?」「私のことを気にかけるべき」等、自身が見捨てられたとしてBradを責めるような台詞が見られる
※ここでの彼女の台詞は実際あったものではなく、Bradによる妄想かもしれません。が、そうであっても、少なくとも彼女には、この台詞のように責める性質がある可能性を予測できます。
・Lisaのものと思しき葬式、遺影が無いので確定には至らず(EWCへ続く洞窟の出口)
男性に話しかけると、「彼女の葬儀に来たのは君の他にはいない」とのこと。
というように、ネガティブなものばかりです。
一方、Dustyの場合。
・DustyとBradとの出会いの回想(エリア2の沼の道中)
道場に通う費用が無いというDustyに対し、Bradは「参加していいよ」と返答。Dustyは喜ぶ
・顔に包帯を巻いたDustyの姿(エリア3の雪山の洞窟内)
「ごめんなさい」「怒らせるつもりではなかった」と、Bradを気遣うような台詞を言う
というように、Lisaの記憶は違い、ポジティブなものも含まれています。
この違いから、Lisaと接していた頃よりもDustyと接していた頃の方が、Bradは物事を前向きに捉えられるようになったと予想できるかもしれません。
今回は以上です!
Joyful幻覚で出した「Dusty黒歴史扱い説」とPainful本編の「一瞬見える幻覚は凍結されたトラウマである説」がまさかの一致を果たし、我ながら驚いております。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次回、もう1つ考察記事を投稿します。
本記事のように、Brad幻覚を実際のBradの思考として信頼を置くと、別場面での描写との一致が見られる点がもう1つ見えてきました。