ハザマでシジマな瞑想所

ハザマシジマの思索場所。ゲーム等趣味、自己啓発、その他精神的な事柄がメインです。

Buzzoの精神状態考察その6 何故彼女に堕ちたか:環境より出ずる観念

こんばんは、ハザマシジマです。今回は、若き日のBuzzoについての考察です。

 

彼には、愛する少女が一人いました。

しかし、彼が彼女と出会い、交流し、仲が深まる過程については、LISAシリーズ中での描写が全くありません。プレイ直後当時は、2人は如何にして恋仲になったのか、何故彼は深く彼女を愛し彼女に執着したか、全くもって疑問で、私には見当がつきませんでした。

 

が、自分を大事にすること、自分の持つ観念が人生に与える影響。この辺りを1年以上かけて少しずつ学び、理解がでてきてから改めて考えたところ…

2人の出会い~仲が深まるまでは不明なものの、「彼がエピローグで不可解な指示にすら従った理由」には一つ推測が立ちました。

 

LISA the Joyfulエピローグのネタバレが含まれます。

 

 

まず最初に、推測を述べさせていただきます。そして、LISAシリーズをプレイした皆さんはご存知であろう、LisaとBuzzoのエピローグを推測と照らし合わせてみていきたいと思います。

 

彼の生育環境について、私の推測を述べると

まずBuzzoは、愛情を得ることが難しい環境で過ごしていた。その生育環境がもとで、「愛を得ることは至難の業」と学習。また、愛情が足らずに愛への飢えもある。

 

そこから、彼がLisaの指示に従うに至った要因としては、彼に「愛を得るのは至難の業」という思い込みと、「愛への飢えの自覚」の2点があるのではないかと推測しました。

 

ではLisaエピローグの簡単なおさらいを。

 

該当エピローグの内容要約

Lisaからの指示で、Buzzoは父親のガレージから電動のこぎりを持ち出してきた。

Lisaはまず、動物の脚を1本切り落とすように指示。Buzzoは躊躇うが、Lisaに「やれば愛してあげる」と言われ、彼は動物の脚を切り落とす

次にLisaは、彼女の身体を切るようにBuzzoに指示。Buzzoは躊躇うが、Lisaに「貴方を愛している」「切れば奴は私を求めて来なくなる」「私を救えるのは貴方だけ」と言われ、躊躇いながらも彼女を切る

エピローグ全文:LISA the Joyful日本語訳(エピローグ) - ハザマでシジマな停留所

 

 

 

 

それでは、「愛を得るのは至難の業」という思い込み、および愛への飢えの2点について、もしも彼に各要因がなければ代わりに取っていたであろう行動と共に、書いてゆきます。

 

 

要因1 「愛を得るのは至難の業」という思い込み

 Lisaからの愛を得るにあたって、彼が「愛情を得ることは難しいものである」と思い込んでいるから、Lisaの指示が不可解かつ不快であるにも関わらず、従ったのだと見ています。

 むしろ、「愛を得るのは至難の業」という思い込みと状況が合致する分、不可解かつ不快だからこそ従ったのかもしれません。

 この思い込みがあるとすると、仮に彼が簡単に愛を得られる状況があっても、「こんなに簡単に得られるものが愛であるはずがない」として気にも留めずにスルーするか、愛らしきものと認識できても「何かの罠だろうか」と警戒することが考えられます。

 

 もし彼が、「愛情を得ることは容易である」と考えていたならば…

 きっと彼は「何故そうする必要があるのか?」「どうしてそこまでしないと愛さないのか?」などと彼女に向かって異を唱え続けたか、

 「愛を盾にそこまで要求するとは、彼女はおかしい」「そうまでしなくても愛されるから、ここで自分を犠牲にする必要はない」などと考え、彼女の元を去っていったと思われます。

 

 

要因2 愛への飢えの自覚

 先述の「愛を得るのは至難の業」という思い込みに加え、さらに愛への飢えを自覚していたことも要因と思われます。

 

 もし、愛を得るのが至難の業という思い込みがあっても、愛への飢えの自覚がないならば…

 そもそも愛されたいという動機がないので、「愛してあげる」と言われても、その指示に魅力を感じず従わないでしょう。

 また、愛への飢えの自覚が無く、かつLisaを大切にしたいと思っている場合は「嫌われても構わないから、なるだけ彼女を傷つけない方法を」と考えて、体を切るのではなく、別の方法、あるいは対策を共に考えることを提案するでしょう。

 

 

 

 Lisaエピローグ当時のBuzzoは、Lisaより年下とはいえ、電動のこぎりを一人で扱えるくらいの年齢でした。さらにその後、Joy研究とBradの追跡をこなした彼は、知能も正常以上にはありそうです。よって、彼はLisaエピローグ当時でも、知能の面ではそれなりに分別がつくものと考えられます。

 よって、彼がLisaの不可解な指示に従ったのは「健全な判断ができるだけの知能や知識がなかった」というよりは、「思い込みから思考が狭まったが故の判断だった」のではないかと考えられます。

 

今回は以上です!読んでくださり、ありがとうございました。