ハザマでシジマな瞑想所

ハザマシジマの思索場所。ゲーム等趣味、自己啓発、その他精神的な事柄がメインです。

鬼滅の刃無限列車編 観劇感想メモ

4月にTV放送されたアニメを観て、映画を観ました。その状態での感想メモとなります。

映画ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

炎柱:煉獄杏寿郎

TV放送されたアニメでちらっと見る分には、熱さと真っ直ぐさを持った堂々とした青年という印象であった。劇場でも生き生きした表情が見られるかと思っていた。

しかし無限列車編で初めて見た彼は、一定の速度で弁当の料理を口に運び、一定の速度で「旨い!」と声に出し、表情が全く変わらない… 

彼の活躍ぶりに見惚れ、各々表情を緩ませる炭治郎らに「弟子にしてください」と言われているシーンでも、表情を変えず。

鬼を見落としていた己を恥じ「穴があったら入りたい」と言うシーンでも、表情は一切変わらない。

堂々としていて熱さも優しさもあるキャラクターなのに、声も顔も表情が一切変化しない無機質さの方が勝っていた。その矛盾したような印象が面白かった。

 

鬼二名:下弦の壱と上弦の参

TVアニメでの下弦の月達の惨殺中に異様な発言をして、無惨に気に入られて生き残った下弦の壱。異様な彼が気になったので、活躍ぶりが映画で観られて嬉しかった。変態的な?喋り方も好み。

凝った技を使う下弦の壱と、純粋な体術が強い上弦の参と、対照的。

 

鬼殺隊員達の夢・心象風景

個人的には、ここが一番感動した場面だった。

炭治郎の家族がいる風景。「今までの試練が夢だったかのよう」「本当なら、兄弟や母親と暮らして…」と、家族への想いを募らせながら、それでも進む。

そして彼の夢の外の無意識領域が、非常に綺麗だった。

無意識領域中にある、精神の核を専用の錐で刺されると廃人になってしまう。彼を廃人にせんと侵入してきた者にも、「精神の核を探していたから」と、彼の無意識領域にいた小人たちが案内していた。彼の無意識のあまりの美しさに涙が出ていた。

 

杏寿郎の風景は、柱になったことを父に伝えるも「どうでもいい」と言われてしまう。それでも、かつて稽古をつけてくれた父を想い、「お前には俺と違って兄がいる」と弟を想う。強い。

 

 

最後の戦い

「鬼になれ」と上弦の参から勧誘を受ける杏寿郎。再生する鬼に対して傷を負いながらも「儚いから人は美しい」と、断り続ける。

鬼殺隊の一員(それも柱の一人)として、隊員が散る場面も幾度となく見ていただろう、「殉職もあり得る」と覚悟を決めてはいただろうとも思いつつ、誇り高い柱だったと思った。