Lisaの精神状態についての考察 その1
2021/6/6追記:
Lisaについて再び考察を行ったところ、本記事執筆当時よりも、彼女の精神に関して数段進んだ推測が出来ました。
更に、推測した精神構造を起点に、とある場面が引き起こされた原因を捉えてゆきます。
Lisa考察改 -LISA the Firstで、何故滝の先に彼を見たか - ハザマでシジマな瞑想所
こんばんは、ハザマシジマです。
今回はLISA the Joyfulのエピローグの一つから分かるLisaの様子を起点として、彼女がどのような考えを持っていたのかを推測します。
以前書いたBuzzoの精神状態考察のように記事一つにおける主張点や考察点が多くなりすぎると難解になるかもしれないとふと思い、今回は記事一つ辺りの主張の数は少なくします。
LISA the First,Painful,Joyfulのネタバレにご注意ください。
彼女の精神状態を考察するにあたって重要そうな考え方を一つ。
「人は自らの経験を基に考えや世界観を形成する」
これは今後使いそうなので一応先に書き残しておきます。
まずはLisaがBernardに動物の脚を切らせ、その次に自らを切らせた辺りの会話を略しつつ引用します。
Lisa:… Cut its paw off.
…この子の脚をどれか1本切り落として。
(中略 Bernardは嫌だと言っていたがLisaに従い動物の脚を切断)
Lisa:Wow…Is it still alive?
まあ…この子まだ生きてるの?
Bernard:… Yeah.
…そうだね。
Lisa:Good.That was good.I think you’re ready.
いいじゃない。上手くいったわね。これなら貴方に任せられるわ。
Bernard:… For what?
…何を?
Lisa:Cut me.
私を切って。
(中略 Bernard躊躇う)
Lisa:This way, he won’t want me anymore.Please… Do it. I need this.Only you can save me.
そうすれば、あの男は私を求めてこなくなるわ。お願い…切って。そうする他ないの。私を救えるのは貴方だけ。
(後略 電動のこぎりを使う音)
ここから簡単に読み取れる情報としてまず一つ。
少なくともLisaの目的について、誰か(彼女自身含む)の命をただ絶つというものではないと判断できます。
というのも、彼女は脚を切られた動物がまだ生きていることを確認し、それについて良しとしたからです。
他殺か自殺のため動物を手始めに切るとすれば、動物が死亡したほうが彼女にとって都合がいいはずです。
彼女の言い分としては「自らの体をBernardに切ってもらえばとある男(ほぼMarty)から性的に見られなくなる」とのことです。
ただ単に性的に見られたくないという"だけ"であれば他にやりようがいくらでもあります。しかしそれでもなお、彼女は自分の体をBernardに切らせるという方法をとりました。
ここからは、
Lisaの体をBernardに傷つけさせるという方法以外にも有効な方法がいくらでも取れるはずだった
→ではそれをできなかった(あるいはしなかった)のは何故か
という視点で彼女にどういう意図や思い込みがあるのか推測していきます。
私には彼女への理解の仕方がそれしかできません。彼女の行動や発言については「そうするのも分かる」より圧倒的に「どうしてこうなった」という思いが強いです。
彼女がこのような行動をとったことに対し私が抱いた疑問
まとめると
1.そもそも彼女は家庭内およびMartyについてどのように認識しているのか?
2.状況整理、彼女がしようと思えばできたであろうことはどれほどあったのだろうか?
3.状況の改善(??)において彼女がしたいこと・したくない(あるいはしようとも思わない)こととは?
3-1.Martyを殺さないとしてもArmstrong家から離れるか外部から何かを得ることは考えなかったのか?
3-2.家庭から離れないなら家庭内の力関係を覆すことを考えなかったのか?
3-3.体に傷をつける他なかったとして何故自分で切るのではなくBernardに切らせたのか?
4.項目3より、彼女はこれまでの人生の中でどのような考えを形成したのか?
今後の考察記事にてひとまずこれらについて考える予定です。
では今回はここまでです。閲覧ありがとうございました!
(追記)ちょこっと邪推
Bernardに動物の脚を1本切らせ、動物の生存を確認して良しとしたことについて…
今の段階では「誰か(彼女自身含む)を生きたまま嬲り続け最終的に殺す」という目的の可能性も想定可能ではあります。しかし、それならば動物を切らせる回数はもっと多くても良いと思われます。この可能性は低いです。