ユンヤダムトゥルーED・スタッフルーム鑑賞感想+α
こんばんは、ハザマです。
フリーゲーム「ユンヤダム」のトゥルーエンド+スタッフルーム到達感想を、ED到達後日が経ちながらも、メモ書きとして残しておきます。
本記事には、ユンヤダムおよび「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」「モララーのもつ鍋」のネタバレが含まれます。
裏レポートを通しで読んで:
凍結計画について、
「世界の破壊者たる天空を、幼少より懐柔させて凍結計画に協力させる」
「そのために彼向けの冒険活劇を用意する」
という記述(うろ覚え)を読み、自身の「物語序盤の儀式を終えた後でも、冒険が用意された試練のように感じる」という予見が当たっていたことに笑みを浮かべた。
【ユンヤダムプレイ途中推測】ロストンのカストル及びカペラについて+α - ハザマでシジマな瞑想所
トゥルーエンドを見て:
最もインパクトが強かったのは、最後まで隠されたれいむの秘密について。
ルーラーとして母れいむが登場していたことから、天空が母れいむを殺したかもしれないとは予想がついた。
しかし、ひょうたんれいむ誕生の話には驚いた。元ロストンで、中でも感情を持った唯一の個体だったとは。
れいむと仲が良かったようむもひょうたん型だったこともあり、完全に盲点だった。
ユンヤダム1週目攻略中時点で書いたブログ記事では、れいむとロストンとの関連を疑ってはいたのに…
【ユンヤダムプレイ途中推測】ロストンのカストル及びカペラについて+α - ハザマでシジマな瞑想所
さらに、れいむが元ロストンであることが判明すると、
「天空の活動の副産物としてロストンが出現する」という情報と併せると
れいむが生まれたのは天空の活動ありきということが分かる。
大好きな母れいむを殺したのも天空だが、れいむを生み出したのもまた天空。
なんとも感慨深い。
それらの上に成り立った、れいむの「すかいと出会えてよかった」という台詞(うろ覚え)をはじめとしたトゥルーエンドでの一言一句に、涙腺がしばし疼いて止まなかった。
れいむの台詞は万病に効くような温かみがある。
なお、ひょうたん型ようむについては…
ロストンに魂を奪われた後の人間は、幼児のような様相と知能になることを踏まえると、ロストンに魂を奪われたゆっくりの成れの果てかもしれないと予想が立つ。
初期ユンヤダム構想を読み妄想:
ユンヤダム開発中の段階で、天空が「両性具有の人間とオスライオンとの間に生まれた」という設定があることを覚えており、本編中でその要素はどこかにあるだろうかと考えていた。
スタッフルームに辿り着き、その設定はあくまで初期構想のみにあるもので、反映されているのは彼の見た目程度だろうと分かった。
「天空は人間とライオンのハーフ」
「れいむは身分が低く、うんうん掃除に従事して「へっへっへ」と笑う」
「ユンヤダムの舞台は人間とゆっくりを乗せた宇宙船で、人間が定員より増えてしまうと、過剰分の人数と同じだけのロストンが生まれる」
「人数過剰分のロストン生成の他にも、精神を苛まれた者はロストンとなる」
「奇跡の力を持つ者はロストンを討つことが可能、力は人間と動物のハーフに発現しやすい」
「力を求めてのハーフ子作り計画で雑種が増え、純粋な人間と動物のハーフを求められた結果、無理やり犯されたのが天空の親」
というもの。(うろ覚え)
中々ダークな設定に、苦く思いながらも口角が上がりました。
初期のユンヤダムの設定そのままなら、
・天空が親の近くにいるなら、親からの扱いが何かと過酷(虐待・放置等)
・天空が親と離れているなら、「ようやく再会できたものの親は既にロストン化」
といった展開が妄想できて面白い。
ユンヤダム本編中に現れる宇宙船のようなマップも、「舞台が宇宙船」という初期設定を継いだ結果?
ローゼンクロイツ工房作品間での時の流れを予想:
ここで、ユンヤダムと他作品を比較してみる。
1作目の「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」(以下地獄と表記)では、主人公マルクトの終盤の選択により、彼を含んだ作品の舞台アスキニアの住人全員の運命が変わる。
一つは、住人全員がカティクルという不死の存在となってアスキニアを脱し、マルクトがその王になるED。(ヴァナギアED)
もう一つは、住人は人間のまま、アスキニアに住んだままで生きていくED。(ペニシアED)
これらを踏まえて、モララーのもつ鍋(もつ鍋表記)、ユンヤダムでの、マルクトと彼の仲間のフェイの様子を見ていこう。
モララーのもつ鍋…マルクトとフェイがカティクルの姿で登場。(ヴァナギアED)
ユンヤダム…人間のままのフェイが登場。(ペニシアED)
※マドレーヌが「友人の目を覚ますために研究している」と語ることから、ユンヤダムはもつ鍋より時系列では後と考えられる
と、作品によって、採用される地獄でのEDが違っている。
作品毎に世界を共有しているとは限らないので、深く考えても無意味かもしれない。
だがあえて、ここで「何故ヴァナギアEDとペニシアED両方のその後が見られたか」を予想してみる。
地獄、もつ鍋、ユンヤダム3作について、作品間の流れとしては…
地獄ではマルクトの選択により、彼含むアスキニアの住人が全員カティクル化。
(その証左がもつ鍋終盤、カティクル化したマルフェイが直接登場という形で現れる)
その後、もつ鍋EDではモララーの魔術により世界を作り替えた。その影響が地獄世界にまで及び、本来カティクル化していたはずのアスキニア住人達が元に戻る。
(その証左が、人間のままの姿でのフェイの登場と、世界改変の副作用で廃人化したモララーを目覚めさせるために研究するマドレーヌの同時登場という形で現れる)
という流れがあったのでは予想。