こんにちは、ハザマシジマです。
今回は、映画エル・トポを観た感想を書いていきます。
とその前に、なぜこの作品を観ようと思ったのかを。
私の大好きな作品にLISA the Pointlessというゲームがありまして、そこに出てくる登場人物の一人であるジョエル・ミラーの姿は映画エル・トポから着想を得たものだという情報を得たからです。
ジョエル・ミラーの姿および、上記の情報のソースはこちらのページからご参照ください。(英語のページですが)
というわけで、ここから感想を書いていきます。念のため、ネタバレにご注意ください。
率直に言うと、平成の日本に生まれた私では、映画本編を観ただけでは話の意味があまりよく分からず、ネタバレを読んでようやくストーリーが理解できた。
ちなみに、こちらの記事を読ませていただきました。
何かと隠喩のシーンがが多いのがこうしたカルト映画の作りだろうか。私は多分、きっと隠喩の一割も理解できずに映画を観ていた。
しかしその割には、飽きずに視聴していたと思う。何かとキスシーンと物騒なシーンが多く、荒野の血生臭さを感じた。
「神よ守り給え」と言いながらロシアンルーレットするシーンには迫真の狂気を一番感じたし、街で人命があまりに軽く扱われる様には嫌悪感を覚えたし、両手のない人が足で三つ編みを結わうシーンには美しさを感じた。
エル・トポが7歳の息子に母親とおもちゃとの決別をさせ、さらに見捨てるなんて、私の価値観からすれば異常な子育てだ。が、時代背景的にはよくあることだったのだろうか?荒野でも生きていける息子に育て上げるためのエル・トポなりの愛情だったのだろうか?
終盤でエル・トポが序盤に捨てた息子と再会するのだが、流石に新たな女性との結婚は祝福できず殴りかかるのは分かる。しかし殺しが身近な世界な割に、自分を捨てた上で「俺を殺しに来い」とまで言ってくるような父親を「殺せない」という息子の感情までには理解が及ばなかった。彼の中では父親に対して愛憎混ざり合った感情を持っているのだろうか。それとも奇形の人たちを洞窟から出そうとする父の姿に心を打たれたのか?
エル・トポが愛した?女性マーラに対しても理解できない。彼女の要望通り達人を4人殺しても結局彼のもとを離れて行くとは。これはエル・トポが殺した4人目の達人の「自分を殺しても何も得られるものはない」と言っていたことの象徴を兼ねたシーンだろうか?
今回は以上です。私のストーリー理解が及ばないせいで釈然としない感想となってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!