ハザマでシジマな瞑想所

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Rando精神考察5 -Rando人生推測総まとめ・あとがき

 

こんばんは、ハザマシジマです。

 

今回は、4記事に渡って展開した、Rando考察の総まとめです。

「彼の平和主義的人格は何処から?」をテーマに、彼の人生を振り返り、明示されていない部分に関しては推測を立てました。

 

LISA the Painful,Joyfulのネタバレにご注意ください。

なお、この考察の前の4記事をまだ読んでいない方は、そちらもどうぞ。

第一回:

Rando精神考察1 -境遇と人格の不均衡?フラッシュ前編 - ハザマでシジマな瞑想所

第二回:

Rando精神考察2 -境遇と人格の不均衡?フラッシュ後編 - ハザマでシジマな瞑想所

第三回:

Rando精神考察3 -人格構成要素 描写読み取り編 - ハザマでシジマな瞑想所

第四回:

Rando精神考察4 -人格構成要素 描写外予測編 - ハザマでシジマな瞑想所

 

 

 

考察総まとめ

私は本考察にて、「Randoは、生き辛さを抱えながらも、何故多くの人に慕われるほどの人格者になったのだろうか」を考えてきました。

 

Randoは、BradおよびBuzzoとは、互いに生き辛さを抱えていた面では共通していました。

が、Randoは世界や周囲の人間を慮り、BradおよびBuzzoは、周囲の人間を傷つけ、破滅的な人生を歩みました。

 

「Randoと二人との違いは何だろうか?」と考えたところ、Randoと二人の決定的な違いとして、「愛を向ける対象が広いか狭いか」が見えてきました。



彼の人生の予測図としては…

孤児、および吃音症持ちとしての苦労はありながらも、「孤児達との人間関係において、ある程度成功体験を積めていた」こと、「そこから、多くの人への想いが芽生えたこと」が原初。(彼が孤児院暮らしをしていたと仮定)

周囲との関わりから、「苦しんでいる仲間がいる」「彼らと手を取り合っていこう」と思ったかもしれない。

 

そして、経済的に困っていながらも、Bradの計らいで、空手を習えるように。

Bradの弟子として空手を習っているうちに、ある日、兄弟子のBuzzoが事件を起こし始める。その被害はDustyにまで及び、彼は抵抗できずに顔を剥がれてしまう。

 

師範をしていたBradの頭が禿げない内に、BradとDustyは離れ離れになっていた。恐らく、Dustyが顔を剥がれてから、長い年月が経ったわけではないだろう。

BradがDustyを見限ったのか、Dusty自らBradの元を離れたのか…

Dustyが顔を剥がれてから数年のうちに、彼はRandoと呼ばれ広く知られるようになり、彼の名を冠したRando軍は力を付けてきた。

 

その影には、Dustyがrando(見知らぬ奴)として多くの人を助けていたことがあるのではないだろうか。

仮面と空手があれば、吃音症持ちでも、顔に傷跡があっても、ヒーローになれる。

Bradも認めるような、強くて優しいヒーローになれるように。

人助けを始めた当初の目的は、「Bradから認められるため」だったかもしれない。が、ここでDustyは確かに、多くの人に愛を向けていた。

その人助けから、噂が広まり彼にRandoの名を付けられるようになり、彼が多数の仲間を得るようになった、というのがRando軍、そして彼の苦しみの昇華の始まりかもしれない。

 

 

発展 -Brad、Buzzoとも比較して

RandoがBrad及びBuzzoと違い、生き辛さを抱えながらも、世界を慮ったり平和主義的な人格を持っていたりしたのは、「愛を向ける対象が広かったこと」が最大の要因と予測しました。

 

ではBrad及びBuzzoが同じことができたかと言うと、「あの状況では難しそう」とも考えました。

要因としては、彼らの人生の重さと、彼らが愛したLisaの性質。主にそれら2点より。

 

単純に人生が重ければ、それだけ精神が疲弊し、新たな物事に意識を向けるのが苦痛になります。失敗体験が多ければ、「また失敗するのでは」という不安予測、および絶望もセットでついてきます。

長期的視点で行けば、世界が広く持った方が生きやすくなりやすいですが、短期的に見れば、不健全な関係に縋っていた方が楽かもしれません。

 

あるいは、二人は「自分の言うことに従っていればいい」「ここでやっていけないようなら、何をしても駄目」など、広い視点を持つのを制限するように洗脳されていたかもしれません。(親の虐待の存在が確定しているBradは特に)

そうして、彼らはそもそも「この辛さは抜け出せる」という発想すらなかったのかもしれません。

 

 

そして更に、Lisa。Brad、Buzzo両者の幻覚中の彼女には、共通点があります。

それは、「彼女以外の者に目を向けると、それについて責め立てる」こと。

前述の精神の疲弊に加え、最愛のLisaにそう責め立てられれば、二人が新しいことに目を向けることは、更に難しくなると考えられます。

 

なお、2人で同じ幻覚を見るならば、「彼女は生前、自分の元を去ろうとする人を責め立てた」という情報の信憑性も出てくるかもしれません。

そうでないとしても、2人の自己否定する要因の共通があるかもしれません。(Lisaを救えなかった、Lisaを見捨てようとした等)

 

 

あとがき

これにて、Rando考察は以上です!

Brad、Buzzo側の精神も考慮すると、「貧すれば鈍する」というフレーズが頭に思い浮かびました。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!